交通事故に遭ってしまい、外傷が見られた場合、保険で治療するのが一般的です。ここでいう保険は国民健康保険ではなく、任意で加入している保険会社もしくは加害者側が加入している保険会社のことを指しています。このページでは保険治療の流れについてご説明します。
まずは整形外科のある病院に問い合わせていただき、受け入れ可能であれば診察を行ってもらいます。病院の指定はありませんので、自分の通いやすい病院を選ぶといいでしょう。整形外科のある病院、交通事故専門の整形外科クリニックなどがありますので、事故後速やかに受診しましょう。救急車を呼ばなかった場合、病院で診てもらうほどの怪我はしていないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、交通事故の場合は直後には痛みが出ていなくても、数日後に痛みが出てくる場合があります。
また、自分では気づけない外傷があるかもしれません。事故当日、遅くとも2〜3日以内に受診しましょう。受診する際には、交通事故による外傷の受診であることを受付で伝えておけば、スムーズに対応してもらえます。病院では、その時点で痛みを感じる部分を中心に診てもらい、レントゲン撮影を行って、骨などに異常がないかを確認します。
もし痛みがある場合は、痛み止めの内服薬や湿布薬などが処方されます。救急での初診では、自己負担で健康保険証を使わずに実費を立て替えて支払いをするケースがほとんどで、後日、保険会社から連絡があり、手続きを行うと初診分の料金は返金されます。2回目以降は、保険会社から病院に直接治療費が支払われる手続きが済んでおり、窓口での支払いはありません。2回目以降の治療では、初診時に痛みがあった箇所の経過を確認します。
頚椎捻挫（むちうち症）は事故後に痛みが出てくるケースが多いので、初診時にはなかった痛みがあれば医師に伝えましょう。レントゲンに加えてMRI検査を行うなど、追加の検査を行うこともあります。被害者になった場合、相手側の保険会社から治療費が全て支払われるのはもちろん、通院日数や期間に応じて慰謝料が支払われる場合があります。手続きを怠ると支給されませんので、手続きを行ったうえで最後まで治療、リハビリを続けていきましょう。
