捻挫の症状は幅広く、痛みや腫れがあり骨が折れていないのであれば、捻挫と診断されるケースがほとんどです。捻挫は症状によって重度が変わり、レベル1~3まであります。レベル別の症状と治療方法をご紹介します。
レベル1は、腫れも痛みもなく、一時的に靭帯が伸びている状態です。レベル2は、靭帯の一部が切れてしまっている状態を指します。レベル3は、靭帯が完全に切れてしまっていて、関節も不安定になっている状態です。靭帯は関節部分にある骨を固定する役割があります。そのため靭帯が切れたり、伸びて緩んだりしていると靭帯の本来の役割が果たせなくなるため、歩くこと、手足や指を動かすことが難しくなります。
捻挫をしてしまった場合はまず応急処置が必要ですので、覚えておきましょう。安静にしたうえで氷などで患部を冷やし、動かないようテーピングなどで固定、さらに患部を心臓より高い場所に上げるようにします。この応急処置をすることで炎症や関節が動いてしまうことを防ぐことができます。患部を温めることはよくないので、お風呂には数日入らないようにしてください。安静を心がければ2~3週間ほどで治ります。
このように応急処置をして、安静を心掛ければ、2~3週間ほどで完治しますが、後遺症など不安を感じるのであればすぐに整形外科を受診することをおすすめします。整形外科では捻挫に対して適切な処置、処方を行います。ギプスやサポーターなどで固定をする、痛み止めの湿布薬や飲み薬を処方するなどが一般的です。
自己判断で市販薬を使い続けることはおすすめできません。腫れや痛みがひどかったり内出血が見られたりする場合は、捻挫以外の疾患かもしれません。歩くと足が痛い場合も捻挫ではなく骨折の可能性があります。このような場合、捻挫なのか、骨折なのかを診断できるのは医師だけです。
正しい治療を受けるためにも、またできるだけ早く治すためにも、できるだけ早く病院を受診することが大事です。