こむら返り

  1. 未指定
皆さんこんにちは!!

「こむらがえり」って言葉しっていますか?
若い人にはあまり馴染みのないことばかもしれません。

こむらがえりとは、いわゆる足が攣(つ)ることで、睡眠時などに急に足が痙攣・収縮をおこし痛みでしばらく動かせない状態の事を言います。医学用語では「有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)」と呼ばれます。

筋肉のなかには、「筋紡錘(きんぼうすい)」というセンサーがあり、その役割は、筋肉が伸びすぎて限界を超えそうなときに、このままだと切れてしまうから「縮め!」という指令を自動的に出します。この仕組みは脊髄反射と呼ばれ、背骨の中にある脊髄と筋肉間でおこる反射なのでそういわれいます。このセンサーは普段は意識しなくてもうまく働いてバランスを取っているのですが、何らかの理由で誤作動が起きると、脊髄から適切な指示が出ず、筋肉が暴走して勝手に収縮してしまいます。この状態が「筋肉のつり」、いわゆるこむら返りです。

なぜ、こむら返りはふくらはぎに多く起こるのか

筋肉のけいれんやつりは、重力に対して姿勢を保つために働く「抗重力筋」でよく起こります。抗重力筋は立ったり、座ったり、普通に生活をしているだけでも常に緊張しています。中でもふくらはぎは日常的に収縮と弛緩を繰り返し、疲れやすい筋肉なのでつりやすいというわけです。また、ふくらはぎは心臓より下にあります。そのため、体液がふくらはぎ辺りにたまって、むくみや血流の滞りが起きやすくなります。むくむと冷えや酸素不足、ミネラルバランスも崩れやすくなり、こむら返りが起こりやすくなります。
また、加齢による筋肉量の減少はこむら返りの大きな要因です。特に、血液を心臓に送り返し、体内に循環させる働きを担う下肢の筋肉量が減ると血流が悪化し、代謝も悪くなるため、こむら返りが起きやすくなります。加齢に伴い疲労回復も遅れるため、こむら返りのリスクは上がります。さらに動脈硬化、病気や薬の影響などの要因が重なると、こむら返りが頻繁に起こることもあります。

正しい対処法を知っておくと安心です。
こむらがえりが起きた場合は、応急処置として患部を伸ばします。 足の指を持ち、体の方へと引き寄せ、アキレス腱を伸ばしましょう。 また、壁に足の裏を押しつけて、ふくらはぎを伸ばしてもOKです。 ただし、無理やり一気に伸ばすと筋肉が損傷し、肉離れを起こすことがありますので慎重にストレッチしましょう。もし事前にあ、やばい、つるかも!という予兆を感じ取れるならスッとその場で立ち上がるとおさまるケースもあります。また、普段からしっかり水分とミネラルを接種しましょう。カルシウム、マグネシウム、ビタミン、タウリンなどの不足はこむら返りの原因となります。
以上のような対策を心がけ、こむら返りのない日々を送りましょう!
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笹塚RMCクリニック