コロナ禍に入ってから、急増した骨折があります。
それは足の指の骨折
部屋の中で暮らす時間が増えたからなのか、机の角に指をぶつけた、椅子の角にぶつけた、ベビーカーでひいてしまった、段ボールを蹴飛ばしてしまった、などなど足元に置いてある物にぶつけてしまい受診される方が多くいらっしゃいます。以前は、足首などの骨折が非常に多かったのですが、現在では足の指の骨折が圧倒的に多いです。
診察し、レントゲンを撮ると骨折と聞いてびっくりする方が多いですが、この骨折、他の部位の骨折とは少し違い、テーピングを貼るだけの簡単な処置で治ることが多く、意外と日常生活は普通に送れることが多いのが特徴です。
え!骨折ってギプスやシーネ(添え木のようなもの)で固定しなきゃいけないんじゃないの?と思われる方も多いですが、テーピングだけで治る骨折もあるんですね。ただ、足の指なら何でもテーピングでOKという訳でもなく、折れ方(骨折線の入り方や骨のズレ)や折れている場所によってはシーネ固定しなければいけない場合もありますので、しっかりと診察での判断が必要になります。
年齢で言うと子どもには少ない骨折で、成人の方が多い印象です。家で生活する時間が長くなった分、運動能力や空間把握能力が低下して、足が上がっていなかったり避けたつもりが避けれてなかったり、身体能力が落ちてきていることも原因の1つかなと個人的には思います。
皆さん一様に言われる言葉が「こんなことで骨折してしまうなんて。。。」です。
つまり今までこんなことでは骨折なんてしなかったってことですよね、怪我の予防としては日々の運動なども効果的かなと感じています。
足ぶつけたくらい我慢すれば大丈夫!と自己判断せず、専門家にみてもらいましょう!