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腰痛の8割は原因不明って本当?

  1. 医療コラム
「腰が痛いので病院に行ったが、原因はよく分からないと言われた」
整形外科の外来では、このような相談を受けることがあります。

では、本当に腰痛の8割は原因不明なのでしょうか??

「原因不明」の意味は少し誤解されています

結論から言うと、腰痛のすべてについて、痛みの原因を一つに特定できるわけではありません。
ただし、「原因不明=何も異常がない」という意味ではありません。

腰には、椎間板、椎間関節、筋肉、靱帯など、様々な組織があります。
腰痛では、これらのどこから痛みがでているか、レントゲンやMRIだけでは完全に特定できないことがあります。

そのため、検査をしても「この部分が痛みの原因です」と断定できないケースが少なくありません。

MRIで異常があっても痛みの原因とは限りません
腰痛でMRI検査を受けると、

「椎間板が少し飛び出しています」
「椎間板がすり減っています」
「脊柱管が狭くなっています」

などと説明されることがあると思います。

しかし、ここで注意したいのが、画像上の変化と痛みが必ずしも一致するわけではないということです。

年齢とともに、椎間板の変性や脊椎の変化がみられることは珍しくありません。
実際に腰痛がない人であっても、MRIで何らかの変化が見つかることがあります。

そのため診察では画像だけを見るのではなく、
●どこが痛いのか
●いつから痛いのか
●どんな動作で痛いのか
●足のしびれはあるのか
●筋力が低下していないか
などを総合的に判断します。

「原因不明」でも治療はできます

原因を一つに特定できない腰痛であっても、治療ができないわけではありません。
痛みの程度や経過を確認しながら、薬、運動療法、リハビリテーション、生活上の工夫などを組み合わせて治療していきます。リハビリの先生と相談していく過程で、日常生活の中のある動作が痛みの原因になっていることが発見されることも少なくありません。

一方で、腰痛の中には、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折など、原因となる病気が明確なものもあります。
さらに頻度は高くありませんが、感染症や腫瘍など、見逃してはいけない病気が隠れていることもあります。

そのため、「腰痛だから大丈夫」と自己判断せず、症状や経過によっては病院で診察を受けることが重要です。

こんな腰痛には注意してください

●強い痛みが突然出てきた
●転倒や外傷のあとから痛い
●発熱を伴っている(この場合は内科さんの受診が先の方がよいこともあります)
●安静にしていても強く痛む
●夜間に痛みが続く
●足のしびれや筋力低下がある、歩くとどんどん痛くなって休まないといけない
●痛みが徐々に悪化している

といった場合には一度整形外科で相談することをおすすめします。
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